pinkpunk
ピンクパンク
取材・文:リエキンリエコン

今月デビューするピンクパンク。1stシングル「Quiero cibersex o(キエロ サイバーセクソ)」はなんと日本語バージョンでも歌っている。ってこ とで、メキシコソニーの新レーベル「エルミタ」へ、ピンクパンクに会ってきましたっ 。

 5月23日午後12時。メキシコソニー内に る「エルミタ」の食堂?にガヤガヤ やって来ました、若い5人が。ディアブロ(G)、ペロン(D)、マユミ(V)、ケ ロッピ(G)、イスマエル(B)。全員メキシコシティ出身です。  ーーピンクパンクの結成のいきさつは?

 ディアブロ:結成は2001年2月で、僕とペロンはヴィクティマス デ ドクトー ル セレブロというバンドにいたんだけど、そろそろ自分達のバンドがやりたいって 事で始めて。で、違うバンドにいたケロッピが入って、*ティファナ ノにいたマユ ミとイスマエルはデモを作る にそれぞれ加わって、と。  5月にデモを制作して、6月にエルミタと契約して、10月 にはレコーディング に入って、今に至る。

 ーーじゃ 、契約に向けてのデモ以外には、デモとかなかったの?ライブとかは?

 ディアブロ:デモはないです。ライブは2、3回やって。その噂がプロデューサー のアレハンドロ・マルコビッチ(元*カイファネス)に届いて。マルコビッチ”セン セイ”に。そしたら僕らのモンテレイでのライブ(4回公演)を全部見に来てくれて。 で、シティに戻ってきたら、食事に誘われて。行ってみると、契約書が って!!僕 らは「待ってよ」って感じだったんだけど(笑)。

 ーーほんと っという間だったんだ。

 ディアブロ:いや、本当に。契約まで半年ぐらいだったし、ライブも数回しかして なかったし。

 ーーデビューシングル「キエロ サンバーセクソ」は聞かせてもらったんだけど、 アルバムはどんな感じになってるの?

 ディアブロ:タイトルは『ピンクパンク』で。僕らはピンクパンクをやってて、僕 らのジャンルはピンクパンクで、バンドの名前もピンクパンク。メンバー全員の苗字 もピンクパンクっ。ピンクが父方の苗字で、パンクが母方の苗字!   、アルバムは全9曲で、内オリジナルが8曲で1曲はアラスカ イ ディナラ バの「キエン メ インポルタ」のカバー。

 イスマエル:その上「Ya No Aguanto(ジャ ノ アグァント)」は 英語バージョン、「キエロ サイバーセクソ」は英語と日本語バージョンが入ってま す。

 ーーでもなんで英語バージョンと日本語バージョンが るの?

 マユミ:自分達を広げるために。。メキシコ、ラテンアメリカはもちろんだけど、 アメリカとか日本、アジアとかそういうスペイン語圏以外の所も視野に入れて。

 イスマエル:それと、英語でやってるのはマユミが英語を喋るからで、日本語でやっ てるのは彼女が日本人の血をひいてるというのと、やはり日本語が少し喋れるからで って、僕達ができるっていうところでやってる。 と、「キエロ サイバーセクソ」 は僕らの最初のシングルだし、そういう意味で色んな場所の人に届けたいっていう。 もちろん他の曲(今のところスペイン語)でも、どこかの国で気に入ってくれたら、 その国の言葉のバージョンをつくればいいわけだし。それを望んでくれるなら!

 マユミ:むしろピチカートファイブみたいに色んな言語を使うっていう。日本語だ けじゃなく英語とかフランス語とか使って歌ってるじゃん。

 ディアブロ:重要なのは制限を設けないっていう事で ってさ。

 ーーライブについてはどうなの?今までの経験。

 イスマエル:例えば*チョポでやったライブみたいに、オーディエンスに近いって いう方が好きですね。近いだけに彼等のエネルギーに触発されるし。*クラブでやる のもいいけど。

 ディアブロ:そう、僕らはリミットないっすからね。パンクのイベントから*ブル ドックとかの*フレサなクラブまで、全然問題なくやれるし。今までライブはうまく いってるし。クラブに来てる人達は、皆、飲みに踊りに来てる訳で、興味ないじゃな い?僕らのことに。僕らを見に来てる訳じゃないからね。でも、それは僕らにとって、 そういう場所でそういう人達にどうやって到達するかっていう、ひとつの挑戦で っ て。で、例えば他のラジカルなバンドとやる時はまた違った挑戦が って、ていう。

 ケロッピ:そうそう。だから場所場所で異なった経験が って。

 イスマエル:でもバンドとして毎回凄く注意してますよ。前のライブよりは良いも のにしようと。毎回そういう風に向上していこうと。全てに於いてね。

 ーーマユミに対しては観客はどんな反応なの?今まで問題とかなかった?    (編注:メキシコでは女性ボーカルに対して脱げとか らゆる下品なヤジが飛 ぶ事が多い)

 マユミ:全然問題ないですね。今まで一度も脱げとか叫ばれた事ないですよ(笑)。 私は観客の人に対して敬意を払ってるし、だから彼等も私に敬意を払ってくれてるん じゃないですかね。いい感じですよ。

 他メンバー:むしろ僕らにヤジ飛ばしてくる方が多い(笑)。

 ーーところで、なんでピンクパンクなの?

 ディアブロ:聞き心地がいいでしょ(笑)。

 イスマエル:実際はマユミがつけた、言葉遊び。

 マユミ:そう、言葉遊び。そしてメロディぽいでしょ?

 ーーマユミは、日本人の血が入ってるって事だけど?

 マユミ:そう、お父さんが日本人なの。ファミリー トヨダ!です(笑)。

 ーーじゃ 最後に日本の読者に何かコメントを。

 ディアブロ:誰か僕らを日本に招待してくれ。

 イスマエル:日本に死ぬ程行きたいです。僕は凄い好きです!日本!日本の音楽も ファッションも。

 マユミ:日本でライブやりたいです。不可能じゃない!ポルファボール(お願いーー ーー)!!! と、静岡に住んでる”オジジ””オババ”に宜しく伝えたい!!

 (一同笑)

 ーー りがとうございました。

*カイファネス(caifanes)…メキシコロックを語る上で一番重要なバンド。 解散の後、サウル・エルナンデス(V)はハグゥァレス(JAGUARES)を結成。

*ティファナ ノ(Tijuana No)…レイジが初めてメキシコでライブをやっ た時(1999年)にオープニングアクトを勤めたバンド。

*チョポ…メキシコシティで毎週土曜日開催されるロック、ダーク、パンク、メタル、 スケーターなどなど、 らゆる若者が集まる露店マーケット。その1角でライブが行 われる。

*クラブ…メキシコではライブハウスが非常に少ないため、ロックのクラブ(むしろ ディスコに近い)で、30分程のライブが行える。

*ブルドック…メキシコシティの代表的ロックのクラブ。

*フレサ…メキシコでは口語で、気取ったとか、中流階級上を指す。

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